一般社団法人 日本女性薬剤師会
会 長 近藤芳子(由利子)
暦の上では春となりましたが、皆様にはどのような新しい年を迎えられたでしょうか。3年ぶりに行動制限のない新年でしたが、コロナとインフルエンザの同時流行の懸念、ジェネリック医薬品不足、一部漢方薬やコロナ患者さんへの処方薬不足など、通常業務に加えて気を配らないといけないことが増えています。
先般開催されたある県女薬ブロック研修会のテーマ「継続は力なり」と「特別講演:地域包括ケアでのポリファーマシー対策のあるべき姿」など、ブロックの特質を表していると考えます。また、ブロック研修会時のティータイム休憩等を利用して意見交換を行って頂き、ブロックにおける考えを統一のうえ、本部への建設的な希望を纏めていただくことをお願いします。
日本女性薬剤師会は、すでに「在宅医療でも役立つ薬剤師の役割」を重要視し、地域における薬剤師の役割を追及してきました。今年は組織体制を整備し、地域における薬剤師の機能の更なる強化を目指し、国民の健康で安心・安全な生活を薬学的視点から支援できる薬剤師の育成をさらに進めて参ります。
厚生労働大臣審議官 山本 史氏が昨年の学術講演会でお話しされていたように、今年度はデータヘルス改革がより進むでしょう。ICTなどの技術革新の利活用を目指し、オンライン資格確認、電子処方箋、オンライン服薬指導などの薬剤師を取り巻く環境は変化しています。しかし、デジタル機器を介しても人をつなぐのは薬剤師のきめ細やかな対応です。確かな知識と経験が薬剤師の資格に磨きをかけると確信しております。そのためにも、私たちの会の目的でもある最新の知識の提供や、女性の視点からのアプローチなど今年も積極的に取り入れていく予定です。日々研鑽を積んでいる皆様の要望に応えるべく活動してまいりますので、一層のご支援とご協力をお願いいたします。
結びに際し、皆様の益々のご活躍とご健勝を祈念いたします。
2023年4月7日