会長挨拶

日本女性薬剤師会 会長 近藤芳子(由利子)

一般社団法人 日本女性薬剤師会
会 長  近藤芳子(由利子)

 1966年に故秋島前会長をはじめ、諸先輩方のご尽力により誕生した日本女性薬剤師会(以下、「日女薬」)が、今、51年の歴史を刻んでおりますことを、会員諸姉と共に慶ばしく思うとともに、関係各位のご支援の賜物と心から感謝申し上げます。

  歩んできた半世紀を振り返ってみますと、医薬分業の進展に伴い、急速に増加した薬剤師の多くは女性であり、女性薬剤師の今後の活躍が薬剤師の将来を開くカギと考えられます。つまり、現場で活躍する女性薬剤師が、日本の超高齢社会の持つ様々な課題にどのような貢献ができるかが問われており、更なる研鑽を積むことが期待されております。

  日女薬は、創立からの歴史の積み重ねの中で、その存在意義を「女性に特有のライフステージに合わせた安全・安心な薬物療法を軸とした健康課題への対応」として、他の薬剤師職能団体との差別化をしております。女性薬剤師がワーク・ライフ・バランスを達成するためには、女性同士が結束をしてこそできる事であり、本会は女性の立場から健康課題を発言できる団体として、男女共同参画社会の推進に資すると考えています。

 日女薬では、その理念を踏まえ、新たな50年に向けての従来の事業の充実と新規事業を推進してゆきます。

  先ず、本会の理念とする女性に特化した薬学的課題に関するスキル・アップを目的に、従来まで薬剤師にとって比較的触れることの少なかった分野であるピルをはじめとする「性と健康」に関する一貫した教育の体制を検討する委員会を研修センターの中に設置しました。さらに、薬学部学生の実務実習を始めとした実習指導には、薬局薬剤師自身が日常の薬学的管理の理論的な文章化をする事が不可欠であるとの考えのもと、従来の「小論文講座」を論文作成の足掛かりのためのトレーニング講座と位置づけました。加えて、近年の医療の進歩とそれに伴う薬の開発、世界最速の我が国の薬の承認スピードに合わせて「薬の安全、安心な適正使用」を行うためには、薬剤に関する知識の補填が重要なことから、医薬品リスク管理の活用(RMP)の利活用による医薬品の安全性の確保など、リテラシーの教育も導入し、薬の適正使用を推進に寄与することを予定しております。従来までの通信教育講座、研修の内容に加えて、以上を踏まえた薬剤師職能向上を支援する制度の構築と、研修事業の充実を図り実践して参ります。

 今後の5年間にはますます高齢社会は進展し、地域包括ケアシステムにおける薬局への期待が増すことになります。日女薬では、薬剤師の基本的な職能の向上を図るとともに、地域の人々の健康に積極的に役立つ人材を育成する事を考えております。

 会員の皆様方には積極的なOutreachにより、多職種と共に国民の更なる健康の向上に寄与されることを期待しております。

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